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片付けられない! ADD、ADHDが抱える問題点

片付けられない! ADD、ADHDが抱える問題点

よく知られるようになった「片付けられない症候群」

以前は物が片付けられないのは性格や怠慢のせいだと思われていました。確かにそれらが原因の場合もありますが、先天性の障害で「片付けられない脳」があることがわかってきました。その代表的なものがADDとADHDです。 ADD(Attention Deficit Disorder)は注意欠陥障害、 ADHD(Attention Deficit Hyperactivity Disorder)は注意欠陥多動性障害と訳します。 ADDとADHDが一般によく知られるようになったのは、アメリカ合衆国ミシガン州の心理療法士サリ・ソルデンの著作「片づけられない女たち」の功績が大きいとされています。この本は日本でも2000年5月に出版され、大きな反響を呼びました。 当時のテレビでは、部屋を片付けることができずゴミに埋もれて生活している女性に焦点をあて、面白おかしく紹介する番組がありました。ドキュメンタリーならいざ知らず、バラエティーで笑いのネタにされることもあったのです。 サリ・ソルデンは、「片付けられない」という現象が本人のだらしない性格によるものではなく、先天性の脳機能障害によるものだと指摘しました。そして著書の「片づけられない女たち」は世界的なベストセラーになりました。その後、各国で研究者がこの問題に取り組み、ADDとADHDという発達障害について研究が進み、一般の人々の理解も広がりつつあります。

ADDとADHDの違い

ADDとADHDという言葉は同じような意味合いで使われがちですが、明らかな違いがあります。文字を見てもわかるようにHがあるかないかの違いです。HはHyperactivityで、すなわち多動性のこと。ADDとADHDの違いは多動性があるかないかの違い、ということになります。 もともと子どもは落ち着きがなく、興味のあるものに向かっていくため、自然と多動傾向になります。しかし通常は大人になるにつれておさまってきます。ところが、なかには大人になっても多動性が顕著な例があり、この場合、ADHDが疑われます。具体的に挙げると、貧乏ゆすりをする、いつもきょろきょろしている、落ち着いて席に座っていられない、行列に静かに並べない、などの例があります。 日々の暮らしのなかで、多動性があるかないか。これがADDとADHDの最大の違いになることを覚えておくとよいでしょう。

ADDとADHDの症状と原因

では多動以外のADDとADHDの基本的症状にはどのようなものがあるでしょうか。医師や研究者が著書などでリストアップしている症状を拾い集めてみると以下のようなものがあります。 【不注意】 気が散りやすく、ひとつのことに集中できない。脳に軽度の機能障害があるせいで、覚醒している時でも自分の興味のない物事については覚醒レベルが低下し、その結果、注意散漫になってしまう。また興味のある物事に集中しすぎることで、他に注意が向かなくなる場合もある。注意散漫は発達障害の最も代表的な特徴といえる。 【衝動的】 思いつくと深く考えずにすぐ発言したり行動したりしてしまう。思ったことをすぐに口に出すため、相手が傷つくようなことを言ってしまうことがある。また欲しい商品を見つけると後先を考えずに買ってしまい、クレジットカード破産など深刻なケースにつながる場合もある。衝動的に買った物を自宅に溜め込み、いわゆるゴミ屋敷を生んでしまう可能性もある。 【約束が守れない】 やるべきことを先延ばしする傾向があり、そのために約束が守れないことが多い。これは仕事をする上で大きな障害になる。なぜ先延ばしするかというと、やるべきことを忘れてしまう、自分が興味のあることを優先してしまう、新しいことに手をつけるのが苦手といった原因が考えられる。この症状も社会生活を営んでいく上で大きなマイナスとなる。 【感情的】 気分や感情のコントロールが上手にできない。物事が自分の思い通りにならないと不機嫌になり、高じると「キレ」る。もしくは逆にどんよりと落ち込んでしまう。なかには過去のつらい体験がフラッシュバックしてきてパニックになる例もある。こうした感情の爆発があると、周囲の人から「わがまま」、「未熟」、「ストレスに弱い」、「情緒不安定」などと思われ、敬遠されることになってしまう。 【ストレスに弱い】 ADDやADHDの発達障害者はストレスに対する抵抗力や耐性が弱く、常に不安にとらわれている。基本的にネガティブな発想を持っていて心配性である。特に、人間関係に緊張や不安を持つ(対人不安)、病気になることを恐れる(心気不安)、家族や友人に依存する(分離不安)などが顕著である。この不安は感情の不安定を引き起こし、時には子ども虐待や家庭内暴力につながります。 【社会性の欠落】 あらゆる発達障害者に共通する問題であるが、ADDもADHDも対人スキルが未熟で社会性が欠落する傾向がある。ルールを守れず、他者との協調性がなく、相手の気持ちが読めない、自分の考えを上手に説明できない、感謝などをうまく表明できない、助けを求めるのが苦手、友人や恋人との関係が長続きしない、いじめの対象になりやすく孤立しやすい。 【自分への評価が低い】 これまで挙げた特性が原因で、ADDやADHDの人は達成感や成功体験ではなく、挫折感や失敗体験を蓄積することが多い。そのために「自分が嫌い」で「自己評価が低い」ことが日常化している。また脳機能障害によりドーパミンの分泌で快感を高める神経が未発達なため、自己評価が低くなることもあるとされている。

改善策と治療法は

ADDとADHDは障害であり、病気ではありません。したがって症状の完治は期待しにくいと考えられています。ただし以下のような対策や治療で症状をかなり改善することができます。
  • 心理教育(本人の気づきを喚起する)
  • 認知行動療法(考え方の問題点を是正する)
  • 薬物療法(医師の処方で薬を服用し、脳機能を支援する)
  • 家族、同僚、友人の理解とサポート(受け入れてくれる人々のなかで生活する)
  • 特徴に準じた助けを得る(得意分野を生かし、苦手分野は回避する)

生前整理の視点からサポート

ADDやADHDの人は「優先順位をつける」ことや「整理整頓」が苦手です。部屋に物やゴミを溜め込んで、いわゆるゴミ屋敷にしてしまう可能性も。そんな時は家族や友人の助けを借りて、家具や商品であふれた住まいをリセットすることをおすすめします。もし周囲に頼みにくい場合は、片付けや整理のプロフェッショナルに依頼する手もあります。私たちネクストのような生前整理や遺品整理に豊富な経験と実績を持つ業者には、誠意とスキルとノウハウが蓄積されています。発達障害者の方でも安心してご依頼いただけますので、お気軽にご相談ください。

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