ゴミ屋敷、片付けの実像 実際にあったゴミ屋敷の片付けを事例としながら、その経緯、実態、費用などについてご紹介します。また自分で片付けたい場合や産業廃棄物処理業者を利用する場合の問題点を提起し、片付けについて必ず知っておいていただきたいことをご理解いただきます。 ゴミ屋敷 片付けの事例 私たちネクストがゴミ屋敷またはモノ屋敷を「室内外がゴミやモノで埋め尽くされた状態の住宅のこと」と定義していることはすでに述べました。ではゴミ屋敷やモノ屋敷の片付けの実際はどのようなものなのでしょう。ネクストの豊富な片付け経験のなかから、典型的な事例をご紹介し、その実像を垣間見ていただこうと思います。 Mさんは郊外の小規模マンションで1Kの部屋に住んでいた60代後半の男性。妻子と別れたのでしょうか、かなり以前から1人暮らしだったようです。最近まで元気に働いていましたが、ある日、急病で亡くなってしまいました。私たちネクストに連絡してきたのは何らかの事情で10年以上Mさんと連絡を取っていなかった40代の息子さんでした。 入口のドアを開けてMさんの部屋に入ると、すぐ目の前に胸の高さあたりまで積まれた新聞や雑誌がありました。玄関なのに足の踏み場もありません。かろうじて荷物の隙間を歩いて室内に進んでいくと、テレビの前にはすこしスペースがあるものの、部屋中がゴミやモノであふれかえっています。Mさんはある宗教団体に入っていたようで、その教団関連の新聞や雑誌がたくさんありました。そして、いわゆるゴミ屋敷にありがちなコンビニの袋に入ったゴミや、ペットボトルなどが散乱している状態でした。 私たちは息子さんにボリュームは2トン車2台と見積り、28万円で片付けを請け負いました。息子さんはMさんと疎遠になっていたため、Mさんがどこに勤めてどんな暮らしをしていたのかも知らないということでした。そこで「給料明細などが残っていたら見たいので捨てずに保管してください」と依頼を受けました。父親が最後にどういう仕事をしていたのか、知りたかったようです。 私たちNEXTは片付けの際にていねいに検索することで有名です。貴重品や思い出の写真などが出てきた場合はきちんとお渡しすることを息子さんにお約束し、作業を開始しました。ゴミやモノの下からお釣りと思われる小銭が出てくることもよくありますし、本の間からお札が出てくることもあります。そうした場合は依頼者様にきちんとお返ししています。 お金ならうれしいのですが、片付けをしているとゴキブリや湿気虫などもよく見つかります。ゴキブリは生きていれば人の気配で逃げていきますが、ゴミや荷物の裏で巣のようになったところには死骸もあります。湿気虫はその名のとおり湿気のある押し入れや洗面所で大量発生しています。作業員がダニに食われて体中かゆくなることもあります。整理する際は、掃除や害虫退治も欠かせません。ゴミ屋敷の片付けというのは、単なる片付けではなく、なかなか大変な作業なのです。 ゴミ出しから清掃まで、Mさんの部屋の片づけに要した時間は、作業員4名で約5時間でした。依頼者様は「なるべく短時間で済ませてほしい」と希望されることが多く、Mさんの息子さんも同様でした。最後に「まさか1日で終わるとは思わなかった」と感謝していただきました。 ゴミ屋敷の片付けは自分でできる? さて、こうしたゴミ屋敷の片付けですが、私たちネクストのような専門業者に頼まずに、何とかして自分でやりたいと考える方も多いようです。その場合、まず行政(市区町村)のゴミに、出せるものを分別しながらコツコツと出すのが第一歩になります。ただし朝の決まった時間にゴミ集積所に出さなくてはならない、大きさが決められているなど、けっこう制約があります。それができるくらいなら最初からゴミ屋敷にはならないわけで、なかなか難しいことです。自分で片付けようと思ってゴミを捨てはじめても、なかなか追いつかないというのが実際のところです。 産業廃棄物業者に頼むのはどう? ゴミ屋敷をつくってしまった人が次に考えるのが、産業廃棄物業者の利用です。自分でゴミやモノを捨てるのは時間を浪費するし、作業もうまく進まないということが分かり、一気に捨ててしまおうと産廃業者を呼ぶようになります。ただし、ここで気を付けたいのは、産廃業者は廃棄が仕事だということ。片付けや整理ではなく、捨てるのが本業なのです。すなわちゴミや荷物と一緒に貴重品や思い出の品も捨ててしまいます。作業も窓からどんどん放り投げるようなスタイルですから、ご近所からも奇異な目で見られてしまいます。料金もあいまいで、なかにはぼったくり業者も見受けられます。私たちネクストが出会った例では、30万円くらいが相場の作業に、50万円請求された例もありました。注意したいところです。 片付けの専門家にまかせよう! ゴミ屋敷、モノ屋敷をつくってしまった場合、自分で片付けよう、産廃業者に頼んで捨ててしまおうと考えるのはちょっとお待ちください。まずはネクストのような整理整頓の専門家に相談することをおすすめします。ネクストは遺品整理や生前整理で豊富な経験と実績を持ち、ていねいな作業と信頼できるスタッフ、そして良心的な料金で定評があります。まずはお電話やメールでご相談をどうぞ。 ゴミ屋敷をつくる人のイメージは? 女性が多いというのはホント? お電話にて概算見積をお伝えすることも可能です。 24時間以内にご返信いたします!